二十四世紀。宇宙との交易で得た農薬に地球が汚染された結果、地球人は地球を脱出してテラ・コロニ―と呼ばれるコロニーで生活している。葉室桜子はテラ・コロニ―の留学生として、遠方の惑星アヒムテに留学することになった。惑星アヒムテは地球人と同じヒューマンタイプの人類の暮らす社会で、シュガール教を国教とする家父長制の文化の惑星だった。そこに留学した桜子は文化の違いに戸惑うが、やがてアヒムテの上流階級の娘の富豪のセレムやユナ、ライラと仲良くなる。ある日、桜子たちはアヒムテの社会で生きにくい人々のシェルターの役割を果たしている都市ゴータミーに迷いこむ。
百合文芸小説コンテスト