大正後期。女学校に入学するため、イギリスから日本へひとり帰国した遠山千代。東京の女学校に通う間、千代は父の学友である黒木男爵邸に身を寄せることになっていた。黒木家には、千代よりひとつ年上の娘・静子がいた。美しく華やかな静子に、千代は心奪われてしまう。
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