女性が好きなことを自覚したての高一文芸部員・朝日奈真澄。先日クラスメイトの皐月結に告白し玉砕したことをきっかけに、セクシャリティがクラスみんなの知るところとなってしまった。そんな状況に漠然と嫌気が差していたある冬の日、「町外れのボロ洋館で綺麗な女性の幽霊がヴァイオリンを弾いている」という噂を聞きつける。なんとなくボロ洋館を訪ねてみた真澄は、館の主人を名乗る「カナデ」という怪しげな美しい女性に出会った。
百合文芸小説コンテスト