「運命の赤い糸」を幼い頃から信じて生きてきた立花颯太(たちばな・そうた)。20歳になった彼がついに出会った運命の相手・宝生(ほうしょう)まゆらは、少し変わった「予知能力」を持つ少女だった。「私は絶対にあなたと恋なんかしない」そう言い切るまゆらは、颯太にある提案をするのだが──。能力を持ったためにずっと苦しんできたまゆらは、運命が「絶対」ではないことを証明しようとし、運命を信じてきた颯太は、好きな相手の思いも尊重したくて思い悩む。いつ破綻してもおかしくないこの関係の行く末は──!?
ことのは文庫