侍の亡霊、佐之介とともに御火の番の亡霊騒ぎを解決し、霊視の力が認められた里沙。その功績により、大奥で亡霊による怪事を解決し、記録に残す「御幽筆」という特別なお役目を与えられるが、その傍らにはいつも佐之介の姿があった。男子禁制の大奥で、幽霊とはいえ佐之介とともに行動することに戸惑いを覚える里沙。しかし、彼女の中で佐之介の存在はどんどん大きくなっていくようで──。大奥に現れた新たな亡霊は菓子職人!?亡霊の抱く悲恋の行方に里沙はある行動に出る──。
ことのは文庫