思いがけない援助で進学できることになった施設育ちの征太郎。礼を伝えるため訪れた西園寺翁の屋敷でその孫の葵生と出会い、美しい彼の澄んだ瞳に見つめられ、あれよという間に素朴な身なりを整えられてしまう。以来、何彼と与えてくれようとする葵生の申し出を身に余ると断り続ける征太郎だが、生まれて初めて「欲しい」気持ちが芽生えて……!?
ルチル文庫