「俺のつがいになる覚悟はできてんの?」海辺のビストロでシェフをする赤尾の店に入ってきたびしょ濡れの客。その青年・久白はある理由からビストロで働き始めるが、身を潜めている節があり得体が知れない。ある日、男を刺激する淫靡な香りを放ち苦しむ久白を介抱しようとすると、彼は「発情期だから近づくな。後戻りできなくなる」と言う。赤尾は、厄介ごとはごめんだと思いつつも久白に強烈な劣情を覚えて!?狩る者、狩られる者、護る者、媚惑の躰を巡り運命が交叉する――。
Splush文庫