銀麗は緊張すると気絶してしまう極度の人見知り。白鳥と黒鳥相手に琵琶を奏でる毎日だが、ある合奏が縁で瑛景皇子に輿入れすることに。夫と目も合わせられず、ときに明かりを消し、ときに目隠しをして妻の役割を果たす銀麗。そして心には幼き日に約束を交わした謎の青年が。私を愛さなくても、他も愛さないのであればそちらのほうがいい――瑛景の愛執を一身に受け、戸惑いは愛情に変わっていくが…。
ハニー文庫