およそ150年間、“妻”を迎えることがなかった大富豪エンゲイト家。セルマは、義母に命じられ、その奇妙な家の当主・クリストファーに嫁ぐことになる。“家族”に憧れるセルマは、夫と心を通わせる努力をするが、彼は不愉快そうに眉を顰めるばかりでそっけない。だが一方で、夜は欲望の滲む目でセルマを見つめ、無垢な身体に快楽を覚え込ませていく。繰り返される淫靡な夜に溺れていくセルマ。だが、彼はとある理由から最後まで抱いてくれなくて……。
ソーニャ文庫