三年前、公爵家の姪マリカは心通わせた騎士レヴィルドの求婚を断った。その彼が、王の覚えもめでたく将来有望な伯爵となって王都に帰還。二人は再会を果たすも、レヴィルドはマリカを彼の地位に近づく多くの女性と同列に扱い、壊れた関係は修復不可能に思えた。かつての失望を政治的駆け引きにすり替え昇華しようとするレヴィルドと、報いを覚悟するマリカ。しかしどんなに偽っても想いは消えず……。
ハニー文庫