白は忠誠と敬愛、赤は求愛――。騎士の催事で白薔薇を捧げられる王女たちを羨望の眼差しで見つめていたシダエ。そんな公女に異例中の異例ともいえる赤薔薇を捧げてきたのは、黒狼の二つ名を持つアラルーシア辺境伯ルディク。しかし、胸躍らせる十三歳の少女に告げられた若き辺境伯の言葉はあまりにも酷なもので……。五年後の再会は辺境伯の花嫁選びの場。並み居る王女たちを差し置いて選ばれたのは!?
ハニー文庫