歯に衣着せぬ性格が祟り不当解雇された春樹は、夜の公園で一人家族の帰りを待つ幼い女の子・葵を見かけ保護する。翌日、迎えに現れた父親の水野を責めると、自分は救命救急医で滅多に家に帰らず、妻が離婚届を置いて出て行ったという。呆れる春樹に、彼は前職と同額だすから家政夫をやってくれと持ちかけた。葵が可哀想で引き受けるが、水野は顔と仕事は完璧な反面、言葉足らずで無愛想、その上、家事も子育てもできないポンコツ人間で…
ショコラ文庫