大学生になったばかりの晶の叔父が失踪したという。叔父は水質調査を専門とする教授で一風変わった人物だった。その誰もいないはずの叔父の家に時々、人の気配がするということで不審に思った警察がやってきたのだ。物騒なので防犯も兼ねて、その家に晶がひとり住むことになる。叔父の家には奇妙な割れた鏡が残されており、その鏡を復元してみると長い黒髪に着物姿の女の子が現れた。銀姫と名乗るその少女と不可思議な同居生活が始まりーー。
コスミック文庫α