警備員として働く中垣翔真のもとに、白鳥家の執事・宮路凪が訪ねてきた。凪が仕える白鳥鴻之助は翔真の親戚にあたり、その後継者となってほしいというのだ。 現在入院中の鴻之助を見舞いに訪れる翔真。鴻之助から話を聞くと、白鳥家は旧華族の名家だが、財産は屋敷と土地のみ、使用人も凪だけだという。後継者の話 は断っていいと鴻之助に言われるが、凪にほだされ、屋敷へ向かう翔真。生活費は凪がアルバイトをして稼いでいると知り、なぜそこまでするのか翔真には理解 できない。しかし凪は諦めずに翔真のもとを訪れるように。やがて、屋敷が狙われていることを知った翔真は、凪しかいない屋敷でしばらく暮らすことになるが……!?
ルチル文庫