腕はいいけど童顔のせいで神秘感が足りない占い師の星野陸。旅館経営をしている祖父が亡くなり自分が跡を継ぐことになるが、用意されていたのは女将の着物……。女性のいとこが来るという勘違いだったけど、みんなの期待を無駄にできない! と女将姿でさっそく接客する陸。だが生来のドジっ子なせいで危なっかしい。先代の祖父を尊敬する板前の天方は、そんな陸に厳しい態度をとるものの、旅館のことを何とかしたいと思う陸の熱い気持ちを認め、温泉で裸の付き合いをしつつ仲を深めていくけれど──。
ルチル文庫