上級ブルジョワ・ラザルス家の娘であるヴィオレットに突然告げられた事実。それは自分が現王の実子で王位継承権第一位にあり、ほのかな恋心を抱いていたジャヌカン公ラファエルとの婚約が調えられていたことだった。ラファエルはヴィオレットを出世のためのカードと言い切る一方で、与えてくる官能は甘く深くて…。彼の瞳に映るのは王冠だけと気づいていても、身を重ねるたび愛しさは募るばかりで…。
ハニー文庫