田舎の修道院で貧しくも清らかに育ったアンジェは、突然、義兄と名乗るヘデン侯爵クリストファーに引き取られる。神々しいまでに美しい義兄に溺愛されるうちに徐々に心惹かれていくアンジェ。だが、血が繋がらないとはいえ世間では近親婚は禁忌。思い悩み距離を置こうとする彼女を、クリストファーは激しくかき抱く。「君が好きなんだ。この憐れな義兄を助けてくれ……」執拗に愛撫され何度も彼を受け入れるうちに、アンジェの倫理観もやがて崩れ去り──。
ソーニャ文庫