憧れの騎士と政略結婚をしたレティーシャ。だが彼はレティーシャを抱く気になれないと、初夜の契りを交わさぬまま赴任地に戻ってしまう。夫の無事を祈り、待ち続ける彼女だが、ある日、彼の部下シーザーに夫の訃報を届けられる。さらには、夫の愛人を名乗る女とその息子も現れて……。「俺なら、あなたを悲しませたりしないのに」傷つき自暴自棄になったレティーシャは、女としての自分を必要としてくれるシーザーに縋り、ついには一線を越えてしまい──。
ソーニャ文庫