夏休み、実家の本家がある瀬戸内の田舎町に呼びつけられた大学生の西園(にしぞの)光洋(こうよう)。なんでも西園家は鬼退治の家系らしく、二十歳を迎えた一族の男子は「鬼鎮め」の儀式を経験しなければならないとか。今どきそんな因習など意味がないと、鬼を封じたとされる小さな無人島に軽い気持ちで向かった光洋だが、そこで本物の鬼の少年と出会って!?
ルチル文庫