目が覚めたら異世界の狼になっていた。戸惑いつつも野盗に襲われる馬車を発見し助けに入った阿波谷は恋人・伊月と再会する。だが、狼の姿では言葉も通じなければ恋人だということにも気づいてもらえない。おまけに伊月が入学した魔法学舘では彼の従者が家のために、伊月の躯を力ある魔法使いに差しだそうと画策していた。従順な狼の使い魔のふりをしてもふられつつも恋人を守ることばかり考えていた阿波谷はある日秘められた力を解放する──。
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