ある事件に巻き込まれて死亡した魔女のイヴ。しかし屍は朽ちることなく、協力者さえいれば生き返ることができる。その機会を待ち続けていたイヴは数十年の歳月を経て、なぜか侯爵家嫡男ユリウスの部屋へ棺ごと運び込まれてしまう。夜毎に棺の蓋を開けては、屍状態のイヴにうっとりと愛を囁くユリウス。彼にとってイヴは母親以外で初めて心を動かされた女性であるらしい。「ネクロフィリアのうえマザコン!?」とイヴは警戒していたのだが……。
ソーニャ文庫