心と身体が歓喜に震える。これが恋か──。人間を蝕む瘴気に満ちた魔女の森で、猫のレグナルドと暮らしている片羽根の妖精リアンヌ。ある日、怪我をしたラーシュレイフを助けるのだが、人間を惑わす魔女だと勘違いした彼はリアンヌを乱暴に押さえつけてしまう。しかし、リアンヌの背に妖精の羽根があるとわかると感涙にむせんで縋りつき、あげく羽根を撫で回し頬ずりまでしだして!? 羽根は妖精にとって急所。リアンヌはわずかな刺激にも過敏に反応してしまい……。
ソーニャ文庫