幼馴染であり、侯爵家の嫡男でもあるエラルドに嫁いだルチア。穏やかな結婚生活を送っていたが、エラルドは医師として戦地へ赴き帰らぬ人となってしまう。壊れそうなルチアを支えたのは、亡き夫の異母弟であるグレンだった。積年の恋心をぶつけられ、エラルドの遺言も見せられたルチアは、茫然自失のままグレンの荒々しい愛を受け入れる。だがそこへ、死んだはずのエラルドが戻ってくる。どこか変わってしまった彼に、驚きの提案をされて──?
ソーニャ文庫