町育ちの第十二王子フィンレイは、ずっと憧れていた領主フレデリックの妻となり幸せな結婚生活を送っていた。けれど王太子が急死し、二人は次期王太子争いに巻き込まれる。王太子候補アーネストの後ろ盾となったフレデリックは毎日忙しく飛び回り、夫婦の甘い会話も熱い夜の営みもなくなってしまった。その上、美しいアーネストと親密になっていく様子のフレデリックに、フィンレイの不安は募るが…。
ショコラ文庫