「貴女を害した全てに、俺が引導を渡そう」王妃の命で毒を飲まされている王女リリアナは、隣国に遊学させられた幼馴染のデュランと箒星を眺めた幸福な一夜の記憶だけを支えに生きてきた。しかし、毒で心身共に衰弱している彼女は国王暗殺の嫌疑をかけられてしまう。デュランは狂おしいほど恋い焦がれていたリリアナを救い出し、彼女を陥れた者たちに報復するため動き出す。デュランに山間の別荘へ匿われたリリアナは彼と甘く触れ合うことで、麻痺した感情と身体の感覚を取り戻していくが──。
ソーニャ文庫