先帝の喪が明けて間もなく、新しい皇帝の妃候補として召喚されたのは──地元でも麗しの守(Ω)と名高い、梅紅の兄だった。将来を誓い合った恋人と添い遂げさせてやりたくて、梅紅は續(β)であることを隠して兄の代わりに後宮へ。大勢いるはずの守(Ω)の寵姫に紛れてやり過ごそうと考えていたのに、精悍な狼族の皇帝・宵藍にいたく気に入られてしまい……!?
ルチル文庫