大学生の向井陸が亡き祖父の家で出会ったのは、同じ大学の榎本拓真だった。最初は怖いくらいに冷たかった拓真だが、陸が孫だと分かると親身になって面倒をみてくれる。人見知りの激しい陸が、何故だか彼の傍は居心地がよくて――。まるで口説くかのように、とろけるくらいに陸を甘やかしてくる拓真。しかしそれは他の人にも同じで、その度に陸は特別ではないと思い知らされ…。
ダリア文庫