マリシュカは、町の収穫祭でフィドルを弾くラーシュと出会う。二人はすぐに惹かれあうが、侯爵家の娘と流浪の民、許されない恋だった。そして、別れは突然訪れた。ラーシュはマリシュカを助けるために貴族を傷つけ、獄中で死んでしまう。悲嘆に暮れるマリシュカ。しかし数年後、ラーシュにそっくりなレヴェンテ侯爵が現れる。まるで初対面のように振る舞う彼だが、二人きりになった途端、「貴族なら、誰でもいいのでしょう?」と、獰猛な欲望をぶつけてきて──!?
ソーニャ文庫