数年前、最愛の母を火事で亡くしたレーアは、義母や義妹に蔑まれながらも、屋敷の離れでひとり慎ましく暮らしていた。そんなレーアの心の支えは庭師見習いのシーグ。口数は少ないが、いつも優しく見守ってくれている彼に淡い恋心を抱いていた。だが突然、レーアの結婚が決まってしまう。貴族と庭師、どうせ叶わぬ恋だったのだと諦めようとするレーアだが……。「あなたを誰にも渡したくない」深夜、寝室に忍んできたシーグに熱い眼差しを向けられて──!?
ソーニャ文庫