ぼくのパパとママでいてね病弱なオメガの弟ミーニャにすべてを捧げるルスラン。ミーニャを介して編入生のレーリクと親交を深めるが…エリートアルファが集う学院で静かにやり過ごすことが自分の人生だと思っていたルスラン。カースト上位の異母弟アダムの影という役割でも、すべては幼いオメガの弟ミーニャの治療費のため。なのに謎めいた編入生レーリクの出現で平和な日常に亀裂が。アルファ同士の愛は禁断。だがミーニャに献身するルスランに愛と救いを感じたレーリクから破滅をも恐れぬ一途な想いをぶつけられ、同じ熱を抱くように。しかしはかなくもアダムに関係を暴かれ、ルスランはレーリクを守るため、ある決意をする。憎まれてもいい、彼が無事なら──と。
シャレード文庫