穂澄は雌しかいないはずの淫兎の「雄」。成長した淫兎は術者の式神となりその精を貰わなければ生きられないが、人型になっても少年の姿では術者と交わることも難しく、式神として他者に危害を加えることもしたくないため、穂澄はこのまま消えるつもりだった。兎姿のまま路上で倒れて動けなくなった穂澄。だが六辻という青年に拾われ優しくされて?
ルチル文庫